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福井ともみトリオのレコ発記念ライブ

福井ともみトリオのレコ発記念ライブ

福井ともみトリオのレコ発記念ライブin Nefertiti

ミュージックチャージは2,000円。

2017/09/30 16:00-18:00(予定)

ミュージックチャージ 2,000円/人
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福井ともみ

福井ともみ

横浜市出身ピアニスト、コンポーザー。 12歳よりエレクトーンを習い、大学在学中にデモンストレーターとして活躍。1990年頃よりジャズピアニストとして都内ホテル、クラブなどで演奏。 教則本の執筆、社歌の作曲、ラジオ番組出演等演奏以外にも多方面にたり活躍中。 自身のバンド以外にもナインテットやシクステットの一員としても横浜、都内を中心に演奏。多くのシンガーからも絶大な信頼をよせられている、実力、人気を兼ね備えた美人ピアニストである。 これまで5枚のCDがリリースされ、好評発売中。(詳細は 、福井ともみでYAHOO検索)

俵山昌之

俵山昌之

1963年生まれ、東京都出身。26歳の時(p)益田幹夫トリオで初レコーディングし、その後多くのミュージシャンと共演する。主な共演者は、大野雄二(ルパン三世の作曲者)、渡辺貞夫、日野皓正、山下洋輔、MALTAなど。現在ではタワーステーションのリーダー務める他、納谷嘉彦(p)トリオ、福井ともみトリオ、五十嵐一生(tp)4。中川ひろたかグループ等で活躍している。アンサンブルを重視し力強く安定したビートと、洗練されたベースラインは、高く評価され信頼されている。

藤井学

藤井学

1966年、広島県福山市生まれ。 幼少よりピアノを習い、14歳から友人とバンドを結成し、ドラムを始める。大学在学中より名古屋でライブ活動を開始。その後、上京し、滝野聡のデビューと共に、滝野バンドに参加。現在、東京を拠点に、各地のライブハウス、イベントなどで活動中。木住野佳子トリオ、渡辺香津美バンド、サリナ・ジョーンズ・バンド、福井ともみトリオ等、数多くのバンドで活動。ジャズだけでなく、フュージョン、ロック、ラテンと、あらゆるジャンルに対応できるドラマーとして信頼を集めている。

RISING LOVE

ピアニスト福井ともみのニューアルバ ムが完成した。通算 5 枚目、THINK! レーベルからは前作「ニュー・ドーン・ハズ・ カム」に次ぐ 2 枚目となる。 編成は、前作と同じ、福井ともみのピアノ、 俵山昌之のベース、藤井学のドラムという ピアノ・トリオで、スタンダードとオリジ ナル曲をバランスよく配置して、個性的な アレンジをほどこすというコンセプトをさ らに押し進めたものになっている。 リーダーの福井ともみは、神奈川県横浜 市出身。大学在学中からエレクトーンプレ イヤーとして活躍し、1988 年からピアノに 転向、ジャズを志す。日本を代表するピア ニスト市川秀男氏に師事し、現在、自己の ユニットを率いる一方で、サイドメンやア レンジャーとしても活躍している。 昨年は、ジャズ雑誌「ジャズ・ジャパン」 誌の、「ジャズ・ジャパン・アワード 2016」 の「特別賞」を受賞した。 私(ラズウェル細木)は、このところ、東京吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」のオーナー 寺島靖国氏がパーソナリティーをつとめる 高音質衛星放送のジャズ番組「ジャズ喫茶 ミュージックバード」に、彼女とともにレ ギュラー的にゲスト出演している。 おのおの持ち寄った曲をかけてそれを批 評し合うという内容なのだが、彼女が敬愛 するマルグリュー・ミラーや私の好きなオ ルガン・ジャズなどを、寺島氏がけんもほ ろろに一蹴し、ときにディレクターの太田 氏も巻き込みながら氏独自のジャズ論を開 帳する、といったスタイルが常である。 そんな寺島氏の毒舌とともに聴きものな のが、ピアニストならではの視点で繰り出 される福井ともみ流の歯に衣着せぬジャズ 論である。 中途半端なプレイやアレンジを一刀のも とにぶった斬る語り口は痛快で、番組の大 きな目玉となっている。 といってもただ手厳しいだけではなく、 自らのジャズに対する真摯な姿勢からくる。

01. Little Bird リトル・バード Pete Jolly, Dick Grove,TommyWolf 4:13 02. Caravan キャラヴァン Duke Ellington, Juan Tizol, Irving Mills 6:31 03. Autumn Leaves 枯葉 Joseph Kosma 5:01 04. Hush-A-Bye ハッシャバイ Sammy Fain, Jerry Seelen 4:53 05. Cleopatra's Dream クレオパトラの夢 Bud Powell 4:20 06. One More Chance ワン・モア・チャンス Tomomi Fukui 4:51 07. Night And Day ナイト・アンド・デイ Cole Porter 4:29 08. Alone Together アローン・トゥゲザー Arthur Schwartz, Howard Dietz 3:23 09. My Favorite Things マイ・フェイヴァリット・シングス Richard Rodgers, Oscar Hammerstein II 5:12 10. Rising Love ライジング・ラヴ Tomomi Fukui 6:46 福井ともみ piano 俵山昌之 bass 藤井 学drums Recording & Mastering Engineer: 伊豫部富治 Sub Engineer: 高西和明 Hair & Make Up: 横井亜紀 Photographer: 家老芳美 Atrwork Designer: 高橋 力(m.b.) A&R: 塙 耕記 Special Thanks: 寺島靖国 太田 俊 ラズウェル 細 木 市川秀男 市川峰子 小泉明義 加藤英雄 高山淳子 石田 賢 福井喜美子 矢 吹 とし 子 3339

「正論」としての説得力があるのである。 本作のレコーディングは、2017 年 2 月 28 日に東京で行われた。 寺島氏と私はその模様を見学に行ったの だが、すっかりレギュラー化したトリオは 息もピッタリで、一見きわめて順調にサク サクと収録が進んでいるかに見えた。 しかし、よくよく見てみると、1 曲ごとプ レイバックを聴くたびに、真剣な協議、討 論、修正箇所の指摘などが交わされ次のテ イクを試みる、といった真剣勝負が行われ ているのである。彼女によると「レコーディ ングは体力勝負」だそうで、「とてもお腹が 空く」らしい。 全曲ではなかったが、レコーディングに 立ち会ってみると、リスナーとして普段は 見聞きすることのないようなプロセスを目 の当たりにできて、なかなかに貴重な体験 である。

それでは、本作を 1 曲目から聴いていこう。「リトル・バード」は、ウエスト・コース ト・ジャズのピアニスト、ピート・ジョリー のオリジナルで、1963 年のピアノ・トリオ・ アルバムのタイトル曲。原曲はボサノバの リズムで演奏されているラブリーな曲だが、 ここでは原曲の香りを残しつつも、現代感 覚に溢れるジャズに生まれ変わっている。 アドリブに入ってからのスピード感が心地 よく、1 曲目を飾るにふさわしい。 「キャラヴァン」は、デューク・エリン トンとエリントン楽団のトロンボーン奏者 ファン・ティゾールによる 1937 年の作。タ イトルは中東の砂漠を旅する隊商の意。そ れを象徴するようなエキゾチックな曲想だ が、ドラムを全面に押し出した 16 ビートの テーマで始まり、サビをサンバ調にするな ど変幻自在にアレンジされて、同じ中東で もまるで現代のドバイの高層ビルを見るか のよう。 「枯葉」はご存知シャンソンの名曲だが、 ジャズでもあまたの名演がある。クラシカルなイントロのついたテーマは、3 拍子+ 4 拍子にアレンジされて、アドリブ部分やベー ス・ソロ、バース・チェンジもそれに準じ ている。流れるように演奏されているよう で、実は要所要所にしかけがあるといった 演出がほどこされている。 「ハッシャバイ」は 1952 年のアメリカの 映画音楽で、「静かにお休み」といった意味 の子守唄である。PPM やドリス・デイなど 多くのミュージシャンが取り上げているが、 ここでは子守唄らしくソロで静かに始まる ものの、アドリブに入ると転調も交えてジャ ズ的な興奮がしだいに高まりとても眠って はいられない。 「クレオパトラの夢」は、モダン・ジャズ ピアノの開祖、バド・パウエルによる 1958 年の名曲。ロマンチックなメロディのテー マに、キメを多用した凝ったアレンジを ほどこされ、哀感がありつつも力強いアド リブの後半、ドラムとベースの掛け合いを フィーチュアしてジャズ度を高めている。「ワン・モア・チャンス」は福井ともみオ リジナルで、初めて聴くはずなのにどこか 懐かしい 60 年代のジャズ・ロックを思わせ るような曲だ。しかし、彼女によると、「さ わやかで気持ちよく、でもしっかりジャズ」 というのを心がけたそうで、アドリブ部分 はたしかに気合いが入っている。 「ナイト・アンド・デイ」は、コール・ポー ターによる 1932 年のミュージカル・ナンバー だ。これまたスタンダードとしてカヴァー も多い。もともと洒落たメロデイを持つラ ヴ・ソングだが、ここではいっそう現代的 でスタイリッシュに奏でられている。「 ア ロ ー ン ・ ト ゥ ゲ ザ ー 」 は 、「 あ な た も 一人、私も一人、寂しい者同士ともに生き よう」といった歌詞を持つ 1932 年のミュー ジカル・ナンバー。これはマイナーで哀愁 のある曲が大好きな寺島氏のリクエストに よる選曲で、全編ソロで演奏されている。 レコーディング時、初めは低音部を強調し たアレンジがほどこされていたが、寺島氏 THCD422_book.indd 4-5 2017/03/28 11:04 の「オーソドックスな演奏でテンポを速め て」というダメ出しが入り、この出来上が りとなった。まさに哀愁溢れるバラードで ある。 「マイ・フェイヴァリット・シングス」は、 1959 年のミュージカル「サウンド・オブ・ ミュージック」の挿入歌。ジョン・コルトレー ンの愛奏曲として知られるが、近年では JR 東海の CM「そうだ京都へ行こう」のテー マといったほうが通りがいいかもしれない。 原曲はワルツだが、アドリブに入ると 4 分 の 4 拍子、8 分の 6 拍子が複合して、「とも み流の色がどんどん変化していくアレンジ 法」がほどこされているという。実際、京 都と成層圏を行き交うような優雅かつ壮麗 な印象の演奏となっっている。 アルバムのタイトル曲「ライジング・ラヴ」 は彼女のオリジナルで、同じメロディをリ ピートしながら、少しずつコードが変化し て、サビのループでカタルシスへ持って行 くという周到なプランのもとに演奏したそうで、どこかわからぬ異次元の花園でまど ろむような幻想的な曲になっており、不思 議な余韻でアルバムを締めくくっている。

2017 年 3 月 ラズウェル細木